”ビーテーエー”って何ですか?

私達が会社名を言うと必ず聞かれる質問です。

ビーテーエー(BTA)とは、“Boring & Trepanning Association : ボーリング&トレパニング加工” の頭文字です。BTA方式は、金属に深孔(ふかあな)を明ける切削加工方式の一つで、その構造上、切粉の排出、剛性、生産性という点で極めて優れています。その為、高精度の深孔加工を高速で行えると共に、仕上げ面が非常に良好であるという特長があります。

深孔明け加工のパイオニア

私達日本ビーテーエーは1952年にドイツの工作機械・工具メーカーから金属のBTA方式深孔明け工具の版権を買い取り、深孔明け機械、工具の販売を目的として1959年に設立されました。
まず蒲田工場、加古川工場、相模工場を新設し、BTA方式深孔明け加工を開始、その後、加須工場を新設し、BTA深孔明け機械、深孔明け工具の製造を開始いたしました。
このように、私達は常にBTA方式深孔明け加工のパイオニアとして歩んで参りました。
私達が創立60周年を迎える事ができましたのも、ひとえに皆様方のおかげでございます。

こんなお悩みを抱えていらっしゃいませんか?

この公差に加工できるのかな?

材質的に加工ができるのかな?

面粗度は どうなんだろう?

材料の大きさは、これでいいのかな?

この孔径、深さで加工できるのかな?

孔の奥部にR加工はできるのかな?

BTA方式深孔明けとは?

金属の切削加工の一つに、深孔明け加工(深孔明け加工)があります。
深孔明けとは、孔の深さが径の150~200倍の孔を明ける加工の事で、BTA方式とエジェクター方式があります。

 

BTAとは、Boring & Trepanning Association (ボーリング・トレパン加工) の頭文字で、BTA方式はその構造上、エジェクター方式に比べ、切粉の排出、剛性、生産性という観点で非常に優れている為、高速できれいに深孔明け加工を行える特長があります。それが、BTA方式が深孔明け加工において第一推奨とされる理由です。

 

エジェクター方式では、切削油の大部分はボーリング・バーとインナー・チューブの間の隙間を通りヘッドに送られ、ヘッドの小孔を通ってヘッドの外周より切刃部に達し、切屑をインナー・チューブの内側を通して排出口に流します。一部の切削油は、インナー・チューブのスリットを通り排出口に噴出します。


それに対し、BTA方式では、切削油は まずタンクから加工物に接した圧力頭に送られ、明けられた孔とボーリング・バーの間のリング状の空間を通って刃先に達し、切屑とともにボーリング・バーの中を通ってオイルタンクに帰ります。従って切屑は明けられた孔の内面に接触しないので、孔の内面を害することがなく、非常にきれいに明けられます。ボーリング・バーはシリンドリカルですので、捩りおよび曲げに対して極めて強く、非常に大きな能率を発揮します。孔明け可能長さは孔径の100倍以上に達することができます。

深孔明け加工技術

深孔明け加工を設計に取り入れることで、今まで不可能だと思っていた事が可能になります。
従来、本体とR 部を別々に製作し溶接にて接合構造でしか対応出来なかった内径R 部の製品も、弊社では、本体とR 部の一体加工が可能!
深孔明け加工の技術詳細はこちら→ 詳細

BTA加工の種類

BTA加工では、ソリッドボーリング加工、トレパニング加工、カウンターボーリング加工という3つの加工方法があります。